無料にこだわるほどリスクになる。
機会費用と投資の関係について。
こんにちは。じゅんです。
人は潜在的に、安い、無料が大好きです。
今日はそれが必ずしも正しくはないというお話をします。
一例をあげてみます。
とあるIT系の人材派遣会社があります。(A社とします)
A社はライバル会社(B社とします)に採用競争の真っただ中です。
そこで、人材を募集するためのWeb媒体(求人サイト)を作ることになりました。
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- それなりにwebページを作成するスキル社員がいるのでその社員に任せて作成する。
- 専門の業者に外注する。
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1.の場合、すこしスケジュールを調整して空き時間を作って作成をすればいいので目に見えた特別に料金は発生しません。
2.の場合は業者にもよりますが、最低数万~100万程度のコストがかかります。
さて、みなさんなら直感的にどちらを選びますか。
A社はできる限りコストを抑える為に 1. を選択しました。
一か月後、きれいなサイトができあがり、求人エントリーは月に数名程度です。
それなりに結果がでましたね。
対して、ライバルであるB社は 2.を選択し、専門の外注業者に発注をしました。
コストはサイトの完成に100万円、また変更・メンテナンスに月10万円のコストがかかります。
一か月後、A社以上にすばらしいサイトができあがり、
さらに専門的なSEO対策やマーケティングも考慮して作られています。
当然集客能力も高く、求人エントリーは月に数十名は集まる程になりました。
とはいえ、作成に100万円、ランニングコストに10万円ってちょっと高すぎる投資かなとも思います。
では1年間でどれだけの費用対効果が発生するかを考えてみましょう。
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A社
サイト作成・運用費 0~30万円(社員の給料分のみ)
年間採用人数 60人(ひと月あたり5人とする)
年間売り上げ 540万円 (一人(/月)45万円)
費用対効果 540-30=510万円
B社
サイト作成・運用費 100+(10×12)=220万円
年間採用人数 180人(ひと月あたり15人とする)
年間売り上げ 2160万円 (一人の生産性はA社と同等)
費用対効果 2160-220=1940万円
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年間1000万円以上の差がついてしまいました。
どうですか。ここまで差がつくと思いましたか。
IT派遣会社に勤める経験上の本当におおまかな計算です。
もちろん実際は他の要素も複雑に絡む為、こうはなりません。
採用もまとめて行うわけではないので、年間の費用対効果もここまでは差が出ないと思います。
ですが、2年、3年と経過するにつれてこの差は間違いなく広がっていきますし、
何より、数値以上の ”付加価値” が生まれることが想定できます。
例えば、よりよい募集媒体からはよりよい人材が集まりやすくなる。
結果、高い値段で人材を紹介できる。
さらには、よい人材が紹介できれば、会社の信頼につながる。
さらには、お客様からもっと多くの人材提供を依頼され、仕事が増える。
このように、価値が価値を生み出します。
この例は極端な話ですが、それでも一時的なコストを気にしすぎることがよくないことだと分かりいただけるかと思います。
中長期的に逆にコストがかかってしまう。
時間を無駄にかけてしまう。
結果として ”機会費用” に大きな差がでることになります。
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機会費用(きかいひよう、英: opportunity cost)とは、時間の使用・消費の有益性・効率性にまつわる経済学上の概念であり、複数ある選択肢の内、同一期間中に最大利益を生む選択肢とそれ以外の選択肢との利益の差のこと。最大利益を生む選択肢以外を選択する場合、その本来あり得た利益差の分を取り損ねていることになる。
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出典:Wikipedia
ネットビジネスの世界でも同じことが言えます。
”自分への投資” です。
教材や、セミナー、コンサルなどさまざまな投資方法がありますが、
そのすべてを一時的なコストの高さから避けて無料の情報ばかりに頼ってしまう。
無料がすべてダメで、高額な教材が良いというわけではないですが、
肝心なことは、
”一時的なコストにとらわれず、最大限に利益がでる選択をとることを心掛けること”
です。
無料に必要以上にこだわりすぎず、冷静かつ適切な自己投資を心掛けてみてください。
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